軸王と共に
社会⼈陸上⾛り幅跳び選⼿
初めて乗った時の感覚
お会いして話を聞いている時からワクワクが⽌まらなかったのを鮮明に覚えています。⽊の質感も凄く滑らかで、純粋にオブジェとしても趣があるなあと。
初めて乗ってみた感覚は、「難しい」
降りてみた時は「凄い⼊る」でした。
陸上競技の『⾛る』とは⽚⾜⽴ちの動作を繰り返し、そこにプッシュ動作や引きつけ動作といった要素が絡んできます。⼀⾒簡単そうで、物⼼つく前から繰り返しているこの動き、染み付いてしまっているからこそ、重⼼や⾜裏の付く位置、抜け⽅などを矯正するのは⾮常に難しいです。
僕⾃⾝⽚⾜⽴ちでもピタリと⽌まれるので、イージーにできると思っていましたが、軸王の上で⽌まる為にふくらはぎの筋⾁を使っているのが凄く分かりました。⼀分乗るだけで張りを感じる程で、それを5セット程やった初⽇はふくらはぎがパンパンになっていたのを覚えています。
ただ、降りた直後から今まで感じたことのないくらい丹⽥の真下に重⼼があったこと、そして⼀歩⼀歩で地⾯を掴んでいる感覚があるのを強く感じました。
ちゃんと⺟指球で⽴つこと、⾝体の真下に重⼼を置くこと。単純そうに⾒える動作ですが、オリンピックを⽬指せる位置にいる⾃分にすらこんなにも難しいかと。
要するに両⾜⽴ちで出来ていないことを⽚⾜⽴ち、しかも出⼒を100%出す⾼速の状態でやっていたんだなぁと、改善すべき点も⾒つけることができました。
継続して活⽤していくと、筋⾁を強張らせて踏ん張らなくてもピタリと⽌まれるようになっています。「⽴つ」動作だけでなく、より「⾛り」の動作に近づけた動きのエクササイズにも使え、宅トレを強いられた屋外トレーニングの⾃粛期間に救いの⼿となっていました。
全⽇本実業団のような⼤きな⼤会にも持っていく、なくてはならない存在になっています。僕⾃⾝最期のシーズンと位置付けている今季、軸王と共に⾶躍の年にしていきます。